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2010/11/09

弁理士試験合格者職業別で「特許事務所」が3割を切る

本日平成22年11月9日に平成22年度弁理士試験の合格者発表が行われ756名の合格者が誕生した。合格者の皆様には心よりお祝い申し上げます。

口述試験で292名を振るい落としたことについて多く意見がネット上でも飛び交っているが、私が着目したのは、合格者の職業別で「特許事務所」が3割を切ったことである。
平成22年度弁理士試験の結果についてによれば(*例年通りだと後日さらに詳細な統計情報が発表される)、合格者の職業別は「会社員:47.9%、特許事務所:28.7%、無職:9.1%、公務員:5.7%、学生:3.0%、自営業:0.8%、法律事務所:0.3%、教員:0.1%」となっている。

また、過去の統計を遡って(特許庁:弁理士試験の「過去の弁理士試験情報」参照)、「特許事務所」と「会社員」を比較すると、平成17年度以降は平成21年度を除いては「会社員」が「特許事務所」を上回っている。
統計分析としては、受験者数、受験者層等、実務経験等の詳細を見る必要があるが、弁理士合格を目指す上では特許事務所勤務が早道、ということはもはや過去のことであると言えるのではないか。
なお、これは、あくまで「試験合格」に絞ったざっくりとした話であり、その後の弁理士としての実務能力や活躍できるか、現行の弁理士試験制度が弁理士となるべき能力の判定に適しているかという議論はさらに詳細な分析が必要となろう。

■弁理士試験合格者の職業別、「特許事務所」と「会社員」の比率の推移
平成22年度(特許事)28.7%(会社員)47.9%
平成21年度(特許事)42.1%(会社員)41.3%
平成20年度(特許事)33.8%(会社員)41.1%
平成19年度(特許事)35.7%(会社員)42.9%
平成18年度(特許事)32.1%(会社員)42.4%
平成17年度(特許事)33.6%(会社員)42.5%
平成16年度(特許事)37.8%(会社員)33.5%
平成15年度(特許事)39.3%(会社員)35.1%
平成14年度(特許事)36.5%(会社員)38.0%
平成13年度(特許事)39.4%(会社員)36.1%
(*特許庁HP掲載資料から作成)


【関連リンク】

◆特許庁:弁理士試験
http://www.jpo.go.jp/index/benrishi_shiken.html

◆特許庁:平成22年度弁理士試験の結果について
http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/h22benrisi_kekka.htm

◆特許庁:平成22年度弁理士試験合格発表

http://www.jpo.go.jp/torikumi/benrishi/benrishi2/benrisi_goukaku.htm

以上

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