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2010/06/23

「特許庁システム最適化計画」「新検索システム」の更なる遅れを懸念する

昨日2010年6月22日からマスコミ各社報道の通り、特許庁システム開発を巡っての贈収賄事件により、特許庁職員とNTTデータ社員が逮捕された。
3月末の入札に係る情報漏洩に関する一部報道、経済産業大臣による特許庁長官への調査指示、4月13日付けでの入札延期等を経て、事件はいよいよ警察による強制捜査という事態を迎えたものである。直嶋経済産業大臣は、逮捕を受けて「外部の中立的な有識者による徹底的な事実の全容解明、再発防止策を検討することが必要と判断し、直ちに法律及び情報技術の専門家からなる第三者委員会を設置することを指示」したとしている。

事件の行方は警察捜査と第三者委員会調査の進展を見守り、再発防止を期待するとして、知財ユーザーとしては、「特許庁システム最適化計画」自体の遅れが気になるところである。
同計画は既に遅れ、見直しが生じており、平成21年10月時点で、特許庁運営基盤システムの運用開始時期は平成26年1月、特許庁新検索システムの運用開始時期は第1ステップを平成27年1月、第2ステップを平成27年7月とすることとされていたが、4月13日付けでの関連入札の延期で既に遅れが確実視されている。

特に「特許庁新検索システム」は、現行特許電子図書館IPDLの後継としても位置づけられており、サーチ特化型機能、固定URL等による公報提供サービス、内部使用APIの公開等、利便性を高めることが期待されており、今回の事件による遅れが、我が国の知財立国進展の遅れにならないよう経済産業省、特許庁には真摯な取り組みを期待したい。


◆経済産業省:直嶋経済産業大臣談話・声明-特許庁職員の収賄容疑による逮捕について 平成22年6月22日
http://www.meti.go.jp/speeches/data_ed/ed100622aaaj.html

◆特許庁:「特許庁業務・システム最適化計画」の改定について 平成21年10月[更新日 2009.10.30]
http://www.jpo.go.jp/torikumi/system/system_saitekika_kaitei2009.htm

【関連記事】
◇公益法人改革・知財関係予算事業見直しで特許流通アドバイザー派遣事業の廃止等[2010/05/18 17:22]
http://blog.hideharus.com/ip/2010/05/post-dde0.html

◇実現は平成27年以降?工業所有権情報・研修館(INPIT)から特許電子図書館(IPDL)事業廃止[2010/04/20 09:00]
http://blog.hideharus.com/ip/2010/04/post-e429.html

◇「特許庁業務・システム最適化計画」を改定、運用開始は平成26年1月に延期
http://blog.hideharus.com/ip/2009/10/26-55b3.html

以上

★2010/08/20(金)18:00 関連記事を追加しました
◇特許庁システム最適化計画の再開に向けて-「特許庁情報システムに関する調査委員会」の提出
http://blog.hideharus.com/ip/2010/08/post-3117.html

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