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2010/01/22

ビジネスロー・ジャーナル「その紛争解決手段は最適ですか?ADRを利用すべき場合、すべきでない場合」(2010年3月号)

ビジネスロー・ジャーナルの2010年3月号(2010年1月21日発売)の特集「その紛争解決手段は最適ですか?ADRを利用すべき場合、すべきでない場合」を読了。

◆ビジネスロー・ジャーナルの2010年3月号
 (レクシスネクシスジャパン、1,680円、2010年1月21日発売)
http://www.businesslaw.jp/contents/201003.html

以下、読後の感想等を簡単に。-------------------------------

●「ADR」を概観する ~各機関の比較を中心に~
 (大澤 恒夫 弁護士・桐蔭横浜大学法科大学院教授)
【感想】ADR手続の種類(調整型、裁断型)、ADRの設営者と紛争分野、手続や成果の法的効力等についての概説している。「ADR」って何?という初心者にもわかりやすい。

●紛争解決に役立つ条項の作り方
 (出井 直樹 弁護士)
【感想】紛争解決条項の不備、有用な条項とするための具体的例示、仲裁開始後の留意点等について解説している。仲裁機関の特定が不十分な例は笑い話のようだが、実際にもときどき見かける事例だとか・・・・。

●調停人・仲裁人の立場から見たADRのポイント
 (花水 征一 弁護士)
【感想】調停の成功率を高める一工夫、日本における仲裁人の質と量の問題とレベルアップ、仲裁人選択にあたってのポイント等を解説している。「ADRによる紛争解決は交渉学の延長線上にあるといえますので、しっかりした勉強と準備が求められます」という指摘にはあらためてうなずかされる。
●法務担当者の経験談から学ぶADR活用法

・第三者のお墨付きを得た紛争解決の重要性
 (ベテラン法務担当者)
【感想】国内の紛争解決にADRはどれだけ使えるか等。悪質クレーマー対策としてのADR活用提案は興味深い。

・Mediationの有用性を経験して ~米国での事例から~
 (鳥海 修 三井物産 法務部 企画法務室 室長)
【感想】優れたMediator、優れたLitigatorの探し方等。飛行機に乗る間際までの粘っての話し合い等、実体験談が面白い。

●紛争解決の専門家が教えるADR活用法

・弁護士会が運営する紛争解決センター
 (山崎 司平 弁護士)
【感想】短期間解決のメリット、裁判との違い等を解説。セクハラ紛争での利用は進むか?

・日本知的財産仲裁センター
 (日野修男 日本知的財産仲裁センター長・弁護士・弁理士)
【感想】非公開・秘密性は知財紛争に最適、定額制料金のメリット、同センターを紛争解決機関として指定した調停・仲裁条項例等。今回記事では詳細は記されていないが、新規業務として開始予定の「知的財産評価」への期待が大きいか。

・一般社団法人日本商事仲裁協会
 (西村俊之 仲裁部仲裁課長・調停部調停課長)
【感想】国際仲裁の現状、仲裁人の手続指揮能力の重要性、和解戦略における仲裁規則の理解の必要性等を解説。老舗の国内仲裁機関ならではの取り組みに安心感がある。

・財団法人自動車製造物責任相談センター
 (小沢正道 常務理事・事務局長)
【感想】相談、あっせんは無料(日本自動車工業会と賛助会員からの寄附で運営費が賄われる)、事業者の初期対応の重要性等。相談・あっせんは無料で利用しやすいと思われるが、同センターへの相談者の44%は消費生活センターの紹介であり、一般知名度が意外に低い点には驚く。

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