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2009/12/03

新刊「JASRAC概論-音楽著作権の法と管理」(紋谷暢男編/日本評論社)

創立70周年を迎えたJASRACの著作権管理のスキーム等の役割を検証しつつ、音楽を中心とする著作権制度の現状等を平易に解説している。

公正取引委員会による排除措置命令、いわゆる「ダウンロード違法化」を含む改正著作権法の施行、鳩山由紀夫首相らによる著作権保護期間の70年間への延長発言等、JASRACや音楽著作権にかかる議論が注目される中、JASRAC全体の役割や課題を整理、俯瞰できる本書の発刊は極めて有意義であると考えられる。
当方は、本書の発刊を、去る2009年10月30日に開催された文化庁主催「第6回コンテンツ流通促進シンポジウム」において、執筆者の一人の岡本薫氏(政策研究大学院大学教授)による紹介で知った。岡本氏の執筆箇所は自身も断り書きを入れているように、他の執筆者とは趣が異なるものがあり、そのスタイルにも賛否があると思われるが、「JASRACへの提言」はJASRACや著作権をめぐる議論を端的に表したものとして一読の価値有り。


◆JASRAC概論 音楽著作権の法と管理 
 紋谷 暢男 編  日本評論社 2009年11月発行
 ISBN 978-4-535-51650-2
 A5判 312ページ 2,940円(税込)
http://www.nippyo.co.jp/book/5162.html

○はじめに―音楽文化とJASRAC
・・紋谷 暢男(成蹊大学法科大学院教授)
○第1章 JASRAC誕生の経緯と法的環境
・・大家 重夫(久留米大学名誉教授)
○第2章 JASRACが管理する権利
・・上野 達弘(立教大学准教授)
○第3章 JASRACへの音楽著作権の信託
・・鈴木道夫 (弁護士)
○第4章 JASRACの音楽著作権管理
・・市村 直也 (弁護士・弁理士)
○第5章 著作権侵害とJASRACの対応―司法救済による権利の実効性確保
・・田中 豊 (弁護士・慶應義塾大学教授)
○第6章 国際条約と日本国著作権法
・・岡本 薫 (政策研究大学院大学教授)
○第7章 音楽産業とその関係者―著作隣接権とは
・・ 前田 哲男(弁護士)
○第8章 著作権をめぐる今日的課題―著作権制度を抜本的に見直す必要性と文化政策
・・斉藤 博(弁護士・新潟大学名誉教授)

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