行政刷新WG事業仕分け「地域科学技術振興・産官学連携」も廃止(※追記有り)
★2009/11/16(月)17:36追記:文部科学省が本件を含めて事業仕分けについて意見募集を行っています。
http://blog.hideharus.com/ip/2009/11/post-1976.html
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行政刷新会議ワーキンググループの事業仕分け「スパコン世界一は不要」と「毛利さんvs仕分け人」が目立っていますが、大学の知財活用を含む「文部科学省:地域科学技術振興・産官学連携」もばっさり「廃止」の判定が出ています。
まだ「評価コメント」は公開されていないのですが(※追記11/14付けで公開されました)、仕分け人側からは「地域に関することなら地方(自治体)に委譲して任せればいい」、「そもそも文部科学省がなぜやるのか、経済産業省と重複している」、「大学にあれこれ求めても大学は混沌としておりそんな余裕は無い」、「クラスターとかイノベーションとか言葉を並べれば予算が付くと思っているのだろう」(以下、あまりに聞き苦しかったので略)・・・・等々、認めない前提で集中砲火でしたね。
◆行政刷新会議 「事業仕分け」評決結果【第3WG】11月13日(金)第3日目
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov13kekka/3.pdf
|3-23:地域科学技術振興・産官学連携 WG結論:廃止
|①知的クラスター創成事業、都市エリア産学官連携促進等
|②産学官連携戦略展開
|③地域イノベーション創出総合支援
◆行政刷新会議ワーキンググループ・配布資料(11月13日)
-午後の部(14) PDFファイルの10ページがすべて該当
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/14.pdf
-午後の部(15) PDFファイルの1~3ページが該当
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/pdf/nov13-pm-shiryo/15.pdf
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★2009/11/16(月)04:05追記
行政刷新会議のサイトに評価コメントが掲載されました。
http://www.cao.go.jp/sasshin/oshirase/h-kekka/pdf/nov13kekka/3-23.pdf
【以下引用】----------------
(評価コメント)
●基本的な政策の戦略を練り直すべき。クラスター、集積はこのレベルの事業規模では成果が生まれない。
●文部科学省が地域活性化策をする必要はない。地方大学救済のためなら別途予算を要求すべき。
●経済産業省や中小企業庁が考える分野。
●他省庁、文部科学省、JSTのクラスター、イノベーションの事業が未整理の現状では、一旦すべて廃止してから、見直した上で再構築したほうがよい。
●地域の自発的な取組みがなければできない事業であり、それを成功させるためには地域の創意工夫が広がるよう交付税等の使いやすい財源にすべき。
●各自治体の状況に違いがあり、現場に近い組織に判断させる事で効率が上がるのではないか。
●全体的整理をすべき。その上で統合し、予算を考えるべき。国立大学は地域振興のためだけにあるわけではないはず。その他の部分の切り捨てにつながる恐れあり。
●複数の事業が多く含まれてる。わかりにくいし、恐らく使いにくい。各地の中に企業からみても、ざっとわかるようなメニューにしていないので、地方には重荷になる。今年度は全体をすっきりさせ、来年度から地方移管すべき。地域の中小企業が利用しやすいことを最優先すべき。文化系研究はクラスターに入れないようにみえる。むしろ文部科学省的な知的資産の活用が必要。
(WGの評価結果)
地域科学技術振興・産学官連携:廃止
(廃止5名 自治体3名 予算計上見送り1名 予算要求の縮減2名(a 半額1名、その他1名))
(とりまとめコメント)
地域科学技術振興・産学官連携については、そのこと自体の必要性を認めていないわけではないが、予算要求の縮減2 名(半額縮減1 名、その他1 名)、予算計上見送り1名、自治体の判断に任せる3 名、廃止5 名となっており、国としてはやる必要がないということで廃止とする。
【引用以上】----------------
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